入選作001 将棋天国 昭和55年 あき(第15号)「将棋天国」昭和55年(1980)・あき(第15号)[解説](吉田健氏) 作者「これといって難しい変化もなく平凡な作であります。狙いはこれもまた平凡ながら、二度にわたる歩の連合です。初手は絶対手。収束は必然。けれど捨て難い味があるのでは・・・・?」よく考えてみればこれしか無いのだが、思い切りのよい導入部である。 (盤道短評)という厳しい注文もある一方-(平松短評)という意見は参考になるかも知れない。 さて、眼目の二段連合であるが、3四歩合を省いてすぐ3三歩合とすると、3二銀、同玉、3三馬、2一玉、3二馬、1一玉、1二歩以下、常に3四馬と引き返す順が見えている。3二歩合なら、勿論4二馬、同玉、4三銀以下カンタン。なお、二段連合を桂でやると、3四桂合、同香、3三桂合、2三桂、2一玉、4三馬、1二玉、1一桂成、同玉、3三馬といったあんばいに寄せて早い。 ところで、手順中の難所は、ここの部分よりむしろ17手目、2三成香であったようで、ここのところを、3四馬、2一玉、2二歩、1一玉・・・・にて打歩詰の局面、という解答さえあった。 [短評](敬称略) 盤道尽一「序の導入に一工夫あってしかるべき。安易でいただけない」 平松準一「二段中合うまい。頭の二手を省いて清貧図式にしては・・・・?」 坂口敏昭「不利感を感じさせる手が続く。3一飛成と2三成香が難しかった」 新田道雄「絶対こうだと思いながら、2三成香に気付かず一苦労」 [作意]2一銀生 同玉 3一飛成 同玉 3五香 3四歩合 同香 3三歩合 3二銀 同玉 3三香成 2一玉 4三馬 1一玉 1二歩 同玉 2三成香 同玉 4一馬 1二玉 3四馬 1一玉 1二歩 2一玉 2二歩 同玉 2三馬行 2一玉 3一馬引 まで29手詰 ジャンル別一覧
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